某アミューズメント業界で働いてクソだなって思ったこと

こんにちは、こーもです。
最近卒論関連で忙しくて文章書けませんでした…始めたばっかりでこれかよ!って言わないで(笑)

さて今日は僕が某アミューズメント業界で働いてた数年間のクソだな!!!って思ったことを書きます。

 


僕は高校時代から始めて大学三年まで某総合アミューズメント施設にて働いていました。
若い方やファミリーが車でこぞって来店し、比較的安価に遊べるような場所です。多分これだけでみんなわかる気がするけど(笑)

僕がそこで働こうと思った理由は自宅からわりかし近くて給与も高いんじゃないかって勝手に思い込んで入りました。
実際給与はひどかった。今の時代はバイトでさえ東京は時給千円なんて当たり前、むしろアミューズメント業はもっと高い印象だけどもここでは東京都最低賃金+能力給と名ばかりの時間数貢献で時給上げることができるけど、それも5〜10円とかが現状。

土日を中心とした混雑日の営業は本当に大変で、カウンターに入っちゃったら360度お客さん。そんな環境で死に物狂いで働いて900円ちょっとかと思うとクソ暇なコンビニ時給千円の仕事したいなって思いましたね。コンビニがいかに忙しいとかは別として他の仕事を妬んだよね。

繁忙期にカウンター3人で営業してたとしても入場側一人、退場清算二人で基本長蛇の列。なんだけどこのカウンターにはサービスを使うための受付や「あれ壊れてて使えないー」「これどこ?」みたいなお客さんもしょっちゅうくるので手が回らないこと前提だった。
また大規模な施設で大規模に稼ぐのはわかるんだけどなんとしても人員削減がひどくて、ほとんどの場所でそういう人が足りない状況で営業することが前提だった。今となっては辞めて正解だし改めて異常だなって思った。

もちろん人が足りてなくて待たせられるお客さんは良い気はしないだろう。待たせられた後は大抵イライラしてる。低価格のアミューズメント業なんでぶっちゃけ客層も悪いから、懇切丁寧な対応しても暴言吐いてくる人はいるし、物壊す人や暴力振るう人もいた。
こっちも長時間混雑対応でイライラつのるししんどい。人員が適切な人数になっていないことが原因でしかない。


まあそんなことしてたら働きたくて来るのにすぐ辞める人も多い。
毎季忙しくなる時期の一ヶ月前(年末年始、GW、お盆、秋の連休)に忙しい日が入れることを条件に大量に採用、一ヶ月で教えて一人で暇な日は回せるぐらいにする。
いざ繁忙期に入ると幅広い分野ができるわけでないので同じ場所で延々と対応させられる羽目になる。しかも忙しい日なんてそんな経験してないから間に合わない。客とトラブルになる新人も多くいた。
繁忙期すぎたら辞めちゃう人はたくさんいたなぁ。完全にアルバイトの使い潰しだ。
それに伴い熟練スタッフも長時間使用。しんどいけどここで働かなきゃ時給下げられるし、閑散期のシフト優先順位も異なって来るからだ。閑散期は忙しい日の半分以下で回せる(といっても行き届いてないから本当に最低限な人員なんだけども…)。
つまり普段から長く稼げるわけではない。忙しい時期に使えるだけ使い、暇な時は難癖つけて多少忙しい土日祝日に働かせ、平日は入れない。
転職が面倒だからしてない人だけ残っていってそれ以外の人は次々に消えていった理由がわかる。

経営する上で管理することは必要なことだが、常に人員の足りてない環境を維持することはあんまりにも客に対して失礼ではないか?と思う。
そして募集さえすればいくらでも人はくると思っている使い潰し精神も理解できない。
学生はその時期で使い潰せ。フリーターはまあなんだかんだ残るから土日祝日のスタッフ用に。みたいな。


今お客さんで行くことはあるが、あまりの人員削減のせいで店内に起こっていることは客側にも目につくなって思った。

・フロア全体が汚く掃除が行き届いてない
・機械や遊具が壊れていて遊べない
・壊れている機械を停止中にしたままで対応なし
・使った遊具がぐちゃぐちゃ(片付けない人が悪いけど、店員が綺麗に戻せてない、気づいていない)

決して店員が悪いわけではないと思う。その時必要な対応を適切にこなしているのは確実にわかっているから。
広い店内至る所で気になるものが多い状態を見ると、ただ行き届いてないのではなくそこに人を割いてないことも誰でもわかることである。
また自分が利用したものぐらいちゃんと片付けたり丁寧に使えない客もどうかしてる。平気で物を折ったり壊したり壁蹴ったりジュースを故意にぶちまけて遊んだり。
でもそれってアミューズメント業界だから仕方ないわけだし、ましてや値段下げたら客層悪くなるに決まってるでしょう。

パチンコ屋は人員削減しないし時給も高い。それはそれだけ儲かってるってのもあるんだけども、一番はアミューズメント施設に来ているのにお店の要因で客へストレスを与えることを限りなくゼロにしないといけないってことを徹底しているから。パチ屋で何万も勝った人でも対応が悪ければ、店が汚ければ気分が悪くなる。
アミューズメント業界のサービスは楽しくなりたくて来店し、楽しい気持ちでサービスを受けたり遊び、楽しかったという満足要求を得て帰ることができる。パチ屋は負ける人がいるから一層敏感であるが、それ以外でも徹底されているはずのことである。


話題性で客がたくさん来て儲かった、段々客も慣れて来て売り上げが落ちて来た、値段が安くなったらまた人がたくさん来た、じゃあ値段安くしてるから人員減らす。
ただただ矛盾しているこの理論を平気で推し進める理由がわからない。


労働面で言えばあぁ大企業だなって感じで働きやすいわけでもひどい待遇でもなかった。タイムカードも静脈登録制で存在したし、アルバイト勤務者は1分ごとに給与が発生してたし。
だけどおかしかったのは交通費はほぼ支給なし、大きな店内であるにもかかわらず社員の事務作業や出勤者の朝礼を行う事務所に2〜3人ぐらいしか座れないスペースのみが休憩スペースとなっていた。あんな過重な労働をして休憩スペースの確保もできないのは中々酷いと思った。


仕事の内容で言えば危ない場面やあんな何でも屋さんみたいなものないだろ…と思ってしまうことは多々あったが、良い経験だったなって思うからそこは指摘したいと思わない。


結論として、アミューズメント業界は人のためにサービスを提供する仕事なのだから、それを満足いくように提供できることは当たり前(ものが壊れてないとか)だし、行く前のワクワク感を裏切らない満足要求を得れるサービスを提供できる環境にしなければならない。またそのための働き手の働きやすい環境作りも絶対であると思った。

今回論文や先行研究を探していないが、以前にサービス業の過剰な利益追求についての論文を見たときに思ったことがそのまま某アミューズメントに直結していたな、と思い出した。
ES、CS(従業員満足顧客満足)の両立は難しいことであるが、サービス業は当たり前のことである。
サービスをする仕事なのに従業員を満足させないと従業員がお客さんにサービスできないでしょ。

業界関係者がいるかどうかとか知らんけどとりあえずクソだったと言っておこう。クソクソ!!!!